ニコンZfcを購入。これは新たな楽しみを与えてくれるカメラかもしれない。

ニコン Zfc

ニコンZfcを購入しました。仕事に行く時も遊びに行く時も必ずカメラを持ち歩いているのですが、今使っているLeica M11やα7CIIよりも軽いカメラが欲しいと思うことがしばしば。

夏場はペットボトルや着替えなどの荷物が増えることもあり、その気持ちは徐々に強くなってきていました。

あとは、毎日のことなので、もう少し気軽に撮りたいなあとも感じていました。目にしたものをただただシャッターを押して楽しく撮りたいと思う日、思う瞬間もあります。

そこで仕事モードに入らないカメラがいいんじゃないかと考えました。

何を買うかを決める時点では、特に欲しいカメラはなかったのですが、軽くて小さい方カメラということで、APS-Cかマイクロフォーサーズでファインダーがついていること、お手頃価格であることを条件に探していました。やっぱりファインダーをのぞいて撮りたい。

あとは、ソニー以外の撮影体験が気になっているので、今回はソニーも除外。

いくつかの候補に絞って、最終的にはニコンZfcにしました。実はそのあと、もう一つの候補だったパナソニックのG100Dも追加で買ってしまったのですが、それはまた別の記事で。

ニコン Zfcを購入した理由

ニコンZfcを購入しました

Zfcを選んだ一番の大きな理由は、これまでニコンのカメラを使ったことがなかったから。フィルムもデジタルも一度もニコンのカメラを使ったことがなかったので、使ってみたいという気持ちがありました。

高校生のころ、友達や先輩が使っていたFM2やFAがかっこいいなと思っていて、大人になってから何度もオークションで買おうと思いつつも手に入れることができずに時間がたってしまいました。その想いも購入を後押ししたような気がします。

個人的な好みとして、ミラーレス以前はキヤノンのT90やEOSシリーズの丸みを帯びたカメラのデザインが好きだったのと、ミラーレスを使うようになってからはAF性能やサードパーティのレンズオプションの充実度からソニー一択です。

いつの間にかニコンという選択肢は、ぼくの中から消えていました。

それくらいニコンという選択肢がなかったのですが、少し前、量販店でZfを触りました。シャッターをきったときの感覚やシャッター音がすごく気持ちよくて、高校生の頃に感じていたニコンへの憧れがふつふつと蘇り始めました。

仕事で使うとなるといろいろと買い揃えないといけないので難しいですけど、ふだん使いなら買ってみてもいいかなと思い始めたら欲しくなってしまって。

3年前に発売されたカメラですけど、機能や使い勝手についてもいろいろと調べて、日々のスナップだったら十分使えそうだということもわかり、購入にいたりました。

ニコンZfc はエモいを写す

週末に届いたものの、あいにくの悪天候で部屋撮りしかできていませんが、なかなか面白い写りをします。

写りすぎないとでもいうか。なかなかエモい画が撮れます。

少なくともここ最近感じていたデジタルの移りすぎ感、カリカリ感が薄いように感じます。

これはレンズの特性なのかもしれませんが、開放に収差が残っているような写りをします。SIGMAのコンテンポラリーシリーズの45mmの開放で撮った時の感覚に近いかもしれません。早く太陽光のもとで撮ってみたい。

オートのホワイトバランスも雰囲気があっていい感じです。

アホみたいに部屋の中でシャッターを切りまくる週末でしたが、Zfcはそれくらい楽しいカメラです。

ニコンZfcを手にした率直な感想

ニコンZfcの軍艦部

デザイン的な話題が先行しがちなカメラですが、Zfcを手にしてまず思ったのは、純粋に写真を楽しめるカメラなんじゃないかなということです。そんな期待感を抱かせるカメラです。

ただ、ちょっと不思議に感じたのは、これまでに使ったことのあるソニーのα6400や富士フイルムのX-E4、SIGMAのfpなんかに比べると機械が「詰まってる」感が少し薄い気がするということです。

どういうことだろうと気になって、所有しているキヤノンのA-1やAE-1Pなどのフィルムカメラを手にしてみたら、感覚的に似たようなものがありました。重心が低いのか、軍幹部の操作系が集まった部分は詰まっている感が薄く感じます。そうかこの時代のフィルムカメラはこういう感じだったのかと納得。と同時にその再現性に驚きました。

他の方々のレビューを見るとボディ上面、軍艦部のダイヤルがわかりやすくていい!という意見が多いようです。確かにレトロなデザインで情緒的だし、わかりやすいかもしれません。

ただ、カメラの性能を引き出して使おうと思うと物理ダイヤルでは設定しきれないので、ぼくは他のカメラ同様ダイヤルで操作することにしました。

レトロなデザインは見栄えはいいけど、物理ダイヤルは単純にセットに時間がかかるので、もはやあまり実用的ではないのかもしれませんね。そこも含めてのZfcなのでまったく不満はありません。

ニコンZfcの設定をカスタマイズ

ぼくは、設定はMモードで、ISOはオート、シャッタースピードと絞りはダイヤルで制御することにしました。シャッタースピードと絞りを決めて露出補正のダイヤルでISOをコントロールします。

被写体を止めたいのかブラしたいのか、被写界深度はどれくらいにしたいのかでシャッタースピードと絞りを決めるので、それにあわせてISOをオートで設定してもらい、明るくしたいのか暗くしたいのかで露出補正をかけてISOを調整します。なので、露出補正のダイヤルが右手の親指で操作できる位置にあるのはありがたいです。

撮影条件によって調整が必要な場合は、ISOを決めてシャッタースピードと絞りを変えながら露出を制御します。ソニーやライカのカメラも同じ操作ができるように設定をしているので、操作系を統一できてよかったなと思います。

オートフォーカスの操作を変える

日常で動きの早いものを撮るわけではないので、AFのスピードについてはあまり気になりません。

スイッチなどで切り替えなくてもピントリングを回すとMFでピントの調整ができるのも気に入っています。

オートフォーカスは、シャッターボタン半押しではなく、AE-L/AF-LボタンにAFスタートを割り当てました。いつも、どのカメラもシャッターとAFは別に設定しています。

ただ、この設定にすると、グリップのないZfcはホールド感が弱まるので、結局追加でグリップを発注しました。

純正よりもスモールリグの方がいいというレビューもあったので、こちらにしました。ちなみにシルバーよりもブラックの方が高い。

追記:ニコン Zfc におすすめのSmallRigレトログリップ レビュー

グリップと合わせて予備バッテリーも購入しました。もちろん純正。

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ただ、Zfcはバッテリーのもちがすごくいい気がしていて、部屋の中で遊びで結構撮りましたが全然メモリが減りません。予備は1個あれば良さそう。

ピクチャーコントロールについて

日常使いのカメラということもあって、Zfcではいろいろと使ってみてもいいかなと思っています。種類が多いので、撮るものやシチュエーションに合わせて使い分けてみるのもいいかもしれません。

ふだんはNLにしています。素直できれいな色が出るなと感じています。

ニコンZfc関連でこの後欲しいもの

ニコンZfc

あくまで普段使いのカメラなので、関連アイテムを増やすつもりは今のところないのですが、それでも欲しいものはあります。特にEマウントのレンズが使えるようになるマウントはぜひとも手に入れたい。

NIKKOR Z 40mm f/2 SE

単焦点レンズはもう1本欲しい。フルサイズ換算で60mmなので、ちょっと長い気もします。Mマウントの40mmがあるので、Eマウントに変換して、さらにZマウントに変換して確かめてみてから決めようと思います。

Megadap ETZ21 Pro 電子マウントアダプター (ソニーE マウントレンズ → ニコンZ マウント変換) ETZ21-P

これは何がなんでも欲しい。ソニーのEマウントのレンズをニコンZマウントに変換するアダプタ。AFも実用的なスピードらしいので、絶対に買う。

見たものを撮る楽しさを味わう

ニコンZfcのダイヤル部

部屋でしか撮っていませんが、それでも十分に楽しいカメラであることがわかりました。

見たものを気軽に撮る純粋な楽しさが味わえるカメラなんじゃないかと感じています。ソニーのカメラもライカのカメラもすごくよく写るし、使いやすくて大好きですが、ニコンのカメラはまたちょっと違う楽しみ方ができそうです。

まだ日差しの強いうちにスナップを撮っておきたいし、気になるモノもじっくりと撮ってみたい。

日々の写真生活に新たな楽しみができました。

たまには愛機とは違うカメラを手にしたいと思っている人には、一度手に取って欲しいかもしれない笑。

この記事を書いた人

BridgeBookBridgeBookJP
デジタルガジェットやカメラ、写真、文房具などが大好きなWEBプロデューサー。浦和レッズサポでもあります。