プリンシプル オブ プログラミング。シンプルな考え方はプログラミングの原理原則に学ぶ。
「プリンシプル オブ プログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則」という本を読んでみたら期待以上に面白かったのでご紹介します。
仕事で一緒になったり、仲良くしてもらっている人にはエンジニアが多いのですが、彼らと接していると考え方がシンプルな人が多いことに気づきます。
たぶん、そのシンプルさが人によってはぶっきらぼうに感じられたり、とっつきにくいみたいに感じてしまうこともあるんじゃないかなぁとも思うんですけど、なにげに僕は大好きです。
判断基準がはっきりしている人が多いので一緒に仕事がしやすい。
プロデューサやプロジェクトマネージャみたいな仕事をしていると、いろんな人とイレギュラーなことを調整していく必要があるので、原理原則に基づくシンプルさというのはとても大切なんですよね。
この本は、「3年目までに身に付けたい一生役立つ101の原理原則」というサブタイトルがついていますが、この原理原則は、プログラミング以外でもあてはまることは多いです。
こうした原理原則をもとに物事を考えるようにすると、思考がシンプルになります。
プログラミングの本だと思って読めばプログラミングの本。ものごとの原理原則を学ぼうと思えば、違ったものもみえてくる。
これはエンジニア向けの本ですけど、ガチでエンジニア向けの内容もあれば、捉え方によっては一般論としてプログラミング以外でも役に立つものもたくさんあります。
僕の場合はプログラミングそのものへの興味関心もあるので、この本を手に取ったわけですが、読んでみると日々のものごごとの考え方・動き方の心得的な一冊だとも感じています。
ノンエンジニアの視点で僕が読んで気になったというか、面白かったものをちょっぴり紹介してみます。
多様性の原則
「多様性の原則」なんかは、心当たりがあって耳が痛いです。
これは、ソフトウェアには「唯一の正しい方法」は存在しないという考え方なんですけど、「人間の想像力には限界があるから、すべての面で最適なものが作れる人だとしても、すべての用途までは予測できない」とあります。
だからこそ、「唯一の正しい方法」があると思い込まずに、多様性を認め、思考停止せず、よりよいやり方を模索し続けよ、という思想です。
これはプログラミングに限った話じゃないですよね。自分なりの必勝ノウハウが身に付けてしまうと、そこから抜け出せないなんてこともありますよね。
まぁ、そういう時って、実は自分自身では「コレジャナイ感」を感じていたりもするんだけど…。
どんな時もちゃんと向かい合って、よりベターな方法を探すことを意識づけしないといかんよってことですね。
即効プロトタイプ
あとは、「即効プロトタイプ」とかは、まさにその通り!
とにかく、できるだけ早くプロタイプを作成して、今からやることが現実的なものかどうかを確かめるというものですね。これは僕も常々意識しています。
「いいからやってみろ」と自分に言い聞かせて、とりあえずやってみる。あれこれ考えても仕方のないこともあるし、アウトプットしてみないとわからないことばかりです。
とりあえずやってみるというのは、ものごとを進める上で大きな推進力になるし、早い段階で課題を認識できるので、軌道修正がかけやすいんですよね。
そのほかにも、「抽象」なんかも大事な考え方。プログラミングに限らず、仕事のできる人はものごとの抽象化が上手だし、複数のものごとの中からパターンを認識する「一般化」の能力が優れている人が多いですねぇ。
と、まぁこんな感じで101個も原理原則があるので、ここでは全部紹介しきれないですけど、ノンプログラマーだとしてもプログラミングの知識が少しでもある人であれば、面白く読めるし、多くの学びがあると思います。
「なんかもやもやするなぁ」なんて時に、自分の軸を整理し直すのにもいいかもですよ。
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