アイディアと移動距離は比例するってどういうことなんだろう?
ありがたいことに、北陸、関西、九州と東京以外の場所でのプロジェクトに関わらせてもらうことが増えて、毎週新幹線に乗って出かけては、泊りがけで仕事をしている感じです。
今週は新しいプロジェクトのキックオフで福井県は敦賀に行ってきました。で、敦賀から別件の定例の打ち合わせで熊本へ。
月曜日の早朝に出発して水曜日の夜に日付が変わる前ギリギリに帰ってきました。
地方でのミーティングはロングになる傾向があるので、現地で観光を楽しむ時間がなかなかとれないのですが、移動そのものやホテルで過ごす時間がなにげに楽しかったりします。
遠出をするときには「アイディアと移動距離は比例する」という高城剛さんの言葉を思い出すのですが、出張を繰り返す中で、以前とは違った解釈が生まれてきました。
アイディアと移動距離は比例する
アイディアと移動距離は比例するのかといえば、僕は比例すると思っています。
ただ、これまでは、移動して場所が変われば、人、文化、景色、食べ物、空気感、色、匂いなどから得られる刺激が、いつもとは違うアイディアを生み出すものだと思っていました。
環境が変わればインプットされる情報も変わるから、いろんな場所へと移動すればするほどインプット量が増えて、結果としてアウトプットであるアイディアの量も質も上がるんだと思っていました。
遠くに行けば行くほど、日常とのギャップは大きくなるから、得られる刺激、インプットされる情報量も増えていくので、国内よりも、海外だとさらにアイディアが出てくるなぁと思います。
以前、海外出張の最中に、会社のWEBサイトに掲載するコラムを書けと言われて書いたことがあるんですけど、現地での出来事や見たもの、感じたことを、そのまま書くだけでも、いつもとは違うテイストのものがわりとサクッと出来上がりました。
自分自身の経験をふまえると、「アイディアと移動距離は比例する」というのは、こういうことなんだろうと思っていたんですよね。
でも、毎週のように出張を繰り返してみると、それだけじゃないぞと思うようになってきました。
移動は距離だけではなくプロセスにも意味がある
目的地は一つでも、移動手段やルートって複数あるんですよね。
最初の頃は同じ時間に同じ手段で目的地に向かっていたのですが、だんだんと飽きてきて、乗る新幹線を変えたり、飛行機にしてみたりとするようになってきました。
どんな手段やルートを使って移動するかによって、目的地に到達するまでに得られる経験は変わってきます。
新幹線で移動するのは時間がかかるけれど、じっくり自分の時間がとれる。飛行機で移動すれば早く目的地に着くので、現地を楽しむとか、どこかを経由してから現地入りすることもできます。
実は、こうしたプロセスを楽しみながら、常にいろんな可能性にフォーカスしてものごとを考えることも、アイディアにつながるんじゃないかと思っています。
もちろん、手段やルートの違いによって、目に入るものも違ってきますし、極端なことをいえば、遠くに出かけて行かなくても、電車に乗っていた区間を歩いたり自転車にしてみるだけで、得られる経験は変わります。
移動に限らず、プロセスを楽しんで可能性にフォーカスをする思考回路を手に入れることこそが、アイディアを生み出して膨らませていくってことなんだよなぁなんて思うようになりました。
最初はやや面倒だった出張も、最近はホント楽しくてしょうがないです。
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