想像力の鍛え方。想像力がアップすると人生は豊かになる。
想像力という言葉を改めて意識するようになってから、自分自身のものごとの捉え方が変わったんじゃないかなと感じています。
意識しなくても日常の中で想像をすることは多々あるけれど、意識して想像力を働かせるようになるとものごとの捉え方は確実に変わります。
想像力を働かせて「相手が何を求めているのか」を考えるようになるので、アウトプットの質がよくなります。
逆に想像力が足りないとうまくいかないことが多い。
「想像力が足りない」と言われる人は、自分に想像力が足りていないことを想像できないので、損をしてしまうことが多いように思います。
想像力が足りないと損をする
目の前で起きることに何も考えずに行動するとうまくいかないことって多いですよね。
「想像力が足りない」っていうやつですが、想像力が足りないと確実に損をします。
例えば、「質問する前に調べろ」とよく言いますが、調べればすぐにわかることを聞かれた時に、聞かれた側に湧き上がる感情ってあるじゃないですか。
でも、調べずに質問する人は、相手がそんな感情を抱くであろうことを想像する力がないから、何度も同じような接し方をして印象を悪くしてしまいます。
これは瑣末な例ですが、ちょっと考えればもっとうまく対処できたり、あらかじめ準備をしておけることはたくさんあるのに、そういう選択肢を思いつかないんですよね…。
失敗から学ぶことができれば、次の機会には失敗しないようにしようと注意できますが、最悪なのは、上記の例のように自分が失敗していることに気づかないケースです。
結果として「信頼できない」とか「浅はかだ」と思われて、仕事だったらチャンスを失うし、プライベートなら人付き合いがうまくいかなくなります。
想像力がアップすると人生が豊かになる
想像力をつきつめていくと、仮説を立てる力であったり思いやりにつながります。だから想像力が豊かになると、仕事もプライベートもうまくいくようになるし、人生も豊かになります。
想像力というと感性やセンスのように思う人もいるかもしれません。
確かにそういう側面はあるかもしれませんが、調べてみると想像力は次のように定義されています。
- 想像する能力やはたらき。過去の表象を再生するもの、全く新しいイメージを創造するものなどに大別される。
- カントでは、感性と悟性とを媒介して認識を成立せしめる能力。すなわち直観における多様なものを結合して統覚による統一にもたらす能力。構想力。
大辞林第三版より
大別された二つのうち、僕らが感性やセンスを必要と感じるのは「全く新しいイメージを創造するもの」なんじゃないかなと思います。こちらはクリエイティブな要素が強く、天性のものなどもあるかもしれません。
でも、「過去の表象を再生するもの」については、過去の経験をもとにしたり、意識したり、トレーニングすることで、想像力を向上させることはできるんじゃないかなと思っています。
人生を豊かにする想像力の鍛え方
僕は想像力はやり方次第で鍛えることができます。
想像力を鍛えるためには、とにかく想像するしかないのですが、ポイントは自分自身のストックを増やすことと感情を大切にすること、相手の話を聞くことにあるんじゃないかなと思っています。
あとは、想像を習慣化することです。
想像力を鍛えるためには、想像することを習慣化する
何言ってんの?って思うかもしれませんが、想像力を鍛えるためには、想像することを習慣化するしかありません。
「過去の表象を再生する」ことを習慣化して、行動する前に自分の中から「過去の表象を引っ張り出す」というステップを挟むしかないんです。
これは「怒る前に10数える」と一緒で、意識をしてトレーニングをすれば改善することができます。
想像力を鍛えるためにインプットを増やす
「過去の表象を再生する」といっても、過去の経験を今から増やすことはできません。
だったら、擬似的にでも過去の表象を増やすことを考えればいいんじゃないかなと思うんですよね。
経験のある人から話を聞く、本を読む、映画を見る、などしながら情報を得て擬似体験としてインプットするという方法です。また、新しいことに取り組めば、未来のための経験にすることができます。
付き合っていて面白い人や仕事ができる人は、他人事を取り込んで自分事にかえる力が優れている人ばかりです。そういう人は想像力が豊かに感じられるし、そういう人のもとには不思議と情報や人が集まってきます。
逆に他人に興味のない人は、人の気持ちがわからない傾向が強いし、興味の範囲が狭い人は判断基準も狭くなりがちなので、想像力が乏しい印象を与えてしまうんですよね。
想像力を鍛えるために小説やマンガ、映画を見る
上記のインプットの補足ですが、小説やマンガ、映画を見ることで得られるエモーショナルな要素も想像力を高めるためには必要です。
小説であれば文字から人物像や情景を想像したり、マンガやアニメ、映画は絵や映像から展開を想像したり登場人物に感情移入をしながら見ていますよね。
感情が動く経験を増やすというのは本当に大事なことだなと思います。相手の気持ちになって考えるというのは、相手に感情移入するということなので、感情がどう動くかわからないと人の気持ちなんて想像できないですよね。
下世話な例えですが、アニメなどでよく言われる「死亡フラグ」は、ストーリーの展開からこのキャラクターは次回死ぬな…という想像をするわけですよね。
で、実際に死んでしまうと悲しい気持ちになるのですが、その時には関連する登場人物との関係やこれまでのエピソードとかをひっくるめて、悲しい気持ちになりますよね。
そういう周辺情報までひっくるめて相手のことを考えられるかどうかが、相手の立場になって考えるということなんじゃないかなぁと思います。
想像力を鍛えるためには、とにかく相手の話を聞くことを心がける
想像力を高めるたいなら、材料となる情報をたくさん集めることです。
相手が今どういうことを考えているのかがわかれば、望んでいる答えを想像しながら返すことができますよね。
これまでの経験や調べたことをもとに想像することは多いけれど、相手の話を聞いて情報をたくさん引き出すことも想像力を鍛えるための条件だと思っています。
仕事っぽく言えばヒアリングですが、仕事とかプライベートに関わらず相手の話を聞く力が向上すれば想像力も向上します。
例えば、ビジネスの場では、お客さんが何を欲しがっているのかを考えずに自社のサービスのことばかりを話すから売り込みになっちゃうんですよね。相手の困っていることを聞いて解決方法を提示すれば喜ばれるし、売り込みにはならないわけです。
想像力を高めて人生を豊かにする
僕は自分の想像力の及ばない人、想像力の乏しい人とは距離を置くようにしています。
みんなそうだと思いますが、そんなところでストレスを感じるのはナンセンスだし時間の無駄ですよね。
これは、想像力が乏しければ、仕事でもプライベートでも周りに人がいなくなってしまうということを意味しています。
でも、相手に対する想像力をちょっと働かせるだけで、コミュニケーションが円滑になったり、日々やっていることの精度をあげることができます。仕事でも友達関係でも家族関係でも。
ものすごく意識してたいそうなことをやる必要なんてなくて、相手のことを想像するだけなんですよね。
想像力を高めることができれば、毎日を楽しく過ごせるようになるし、仕事もスムーズになります。
だったら、それは意識してやった方がいいんじゃないかなと思っています。
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