宮崎の観光スポット青島の鬼の洗濯板に行ってきた!自然がデザインした絶景からパワーをもらう。
4月に行った 宮崎 出張。仕事を終えた最終日に観光スポットの一つである、青島の鬼の洗濯板 を見てきました。
二泊三日の出張のうち、1日は撮影にあてようと思っていたのですが、二日目は残念ながら朝から激しい雨で身動き取れず。
三日目も雨の予報だったので半ば諦めていたのですが、二日目の夜には翌日は曇りのち晴れに変わったのでホテルのフロントで行き方や見るべきポイントなどを聞いて出かけてきました。
東京へ戻る日の午前中に青島へ行ったので大きな荷物は駅のコインロッカーに入れて、撮影機材だけを持って向かいました。
宮崎の観光スポット青島の鬼の洗濯板とは
宮崎県の青島は、島のまわりをまるで洗濯板のギザギザのような形をした岩が取り囲むという不思議な景観を持つ周囲1.5kmほどの小さな島です。
どうやって洗濯板ような奇妙な形をした岩に囲まれるようになったのか気になるところですが、青島海岸にあった「青島物語」に書いてありました。鬼の洗濯板はこのようにしてできたようです。
青島をとりまく波状岩は「鬼の洗濯板」と呼ばれています。2400万年前から200万年前に海中でできた固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層が隆起し、長い間波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なって見えるようになりました。
なるほど…。ちなみに鬼の洗濯板と呼ばれるこの岩たちは天然記念物に指定されているそうです。
宮崎駅から青島への行き方
ぼくは宮崎駅から向かったのですが、電車であればJR 宮崎駅から油津・志布志方面(下り)へ約30分くらいです。
それにしても、ローカルな雰囲気の電車にのっての移動はなんだかわくわくしますね。
運賃はぼくが乗った時は(2018年4月)、片道370円でした。JRではSuicaなどの交通系のICも使えますが、青島は無人駅なので必ず切符を買う必要があります。
ただし、東京のように電車の本数があるわけではないので、時刻表の確認はマストです。ホテルの人からも「東京の感覚で電車を待つと大変なことになりますよ」と念を押されました(笑)。
特に青島駅から宮崎駅へと戻る電車は1時間に1本とか本数がかなり少ないので、時間に注意して行動しないとアウトです。
駅前にタクシーはいないし、流しのタクシーが走っているなんてこともないので、時計だけはいつも気にしていました。飛行機に乗り遅れるようなことがあったら最悪ですからね。
あと、駅に着いた時に電車のドアが全部開かないというのも注意が必要。ドアが開く車両は決まっているようで、外国人の人は降り損ねていました。。。
っていうか、わかんないよね。
青島駅から青島までは徒歩10分くらい
無人の改札を出て左の方へ道なりに歩いて行き、歩道橋を越えると青島が見えてきます。歩いて10分くらいかな。
日曜日の午前中だったのですが、駅から青島海岸までは人気が少なくちょっと寂しい感じの道のりでした。
青島へは橋を渡って行くのですが、橋を渡り始めると、奇妙な形をした岩たちが目の前に広がります。ネットで見てはいたものの、実際に目の前にするとなかなか壮観です。わー!って感じ。
鬼の洗濯板とはよく言ったもので、自然の力でこんな形になったというのが本当に不思議です。
個人的には、思っていたよりも尖っていなくて、一つ一つの岩のパーツは大きい印象でした。
ホント、昔話に出てきそうな感じ。時間がたつのを忘れるほど見入ってしまいました。
青島神社 はジャイアンツの選手も願掛けにくるスポット
島に入ってちょっと歩くと見えてくる鳥居をくぐり、中へ進むと青島神社があります。
神社に掲出されていた由緒を見ると、さきほど見た岩の形状とあいまって、神秘的というか神聖な場所感がましてきますね…。
実際に、聖域として江戸時代までは一般の人は立ち入ることができない場所だったそうです。
青島神社は縁結びの神社として知られているようですが、神社にはさまざまな願掛けの絵馬がたくさん祀られていました。
ジャイアンツの選手もキャンプの折には訪れて願掛けをしているようですね。監督やコーチ、選手などの立場によっていろんな目標をもってやっっているんだなぁとまじまじと読んでしまいました。
絵馬の詳細な写真はバチがあたりそうなので撮らずにおきましたけど。
絵馬がかけられたアーチを抜けると亜熱帯植物が茂った小道があり、奥まったところに元宮がありました。
島はぐるっと一周できる
ほとんどの人は青島神社で参拝をしたあとは、来た道を戻って帰って行きますが、島は外周をぐるっと回ることができます。
島の裏側(?)を歩いてみると岩と海しかないので、鬼の洗濯板のと海のコントラストがまた不気味な感じ。なんかちょっと怖いですね。
亜熱帯植物を見ながら島の周りを歩いて最初に渡った橋を越えて帰路につきます。
ぼくは徒歩で回りましたが、島の外周はトゥクトゥクに乗っても回れるようです。
幸せの黄色いポスト
青島を臨む海岸沿いには幸せの黄色いポストと呼ばれる黄色い郵便ポストがあります。
なぜ黄色いのかなと思って調べてみたら、後付けで黄色くして意味づけをしたみたいですね。
青島には古事記にも登場する、豊玉姫と山幸彦の神話が伝わっており、この2人は「真珠のように貴いあなた」「永遠に忘れられないお前よ」という素敵な恋文のやりとりをしたといわれているカップルとして描かれています。
その舞台である青島神社の本宮近くの産霊紙縒(むすひこより)は、夫婦ビロウの木に結ぶと願いが叶うとされており、縁結びの神社としても広く知られています。
この青島の地に、長年親しまれてきた赤い丸型のポストを黄色くお色直しして、郵便ポストとしての役割もちゃんと果たしながら、「幸せの」という名前もいただき、みなさまの幸せを願う黄色いポストが誕生致しました。
昭和30年代後半からは宮崎は新婚旅行ブームに沸いたとあり、その中心に青島があったとか。なんでも多い時には結婚したカップルの35%が宮崎に来たそうで…。宮崎おそるべし。
青島からの帰りの電車の切符の買い方がわからずに焦る!
1時間半ほど青島を見て、元来た道を戻って駅へと向かいます。
ここまではスケジュールどおりだったので、余裕をかまして宮崎駅へと戻ろうとしたのですが、帰りの電車の切符の買い方がわからない!
無人駅なのですが、券売機も見当たらないんですよね。もしかしてどこかわかりにくい場所にあるのかもと(そんなことあるわけないのに笑)、探したけれど見つからず。
まぁ、宮崎駅で精算をすればいいやと思って電車に乗ったら、バスのように整理券を受けとるシステムになっていました…。
乗っていると車掌さんが精算にやってくるのですが、車掌さんにお願いして精算するか、宮崎駅の改札で整理券を見せて精算すればOKです。
地方に行くとこういうローカルルールに戸惑うことって結構あるんですよね…。
くどいですが帰りの電車は1時間に1本程度の感覚なので、本当に注意が必要です。
宮崎 ・ 青島 の旅のまとめ
雨が降って諦めかけたけれど行って来て本当に良かったと思います。
自然が作り上げたあんな形の岩を見ることはなかなかないだろうし、神社を訪れて気持ちを新たに頑張ろうという気持ちにもなり、島からパワーをもらいました。
島を歩きながらスマホで娘にライブ中継をしたのですが、本物を見たいと言っていたので、いつか連れて行ってあげたいなぁと思います。
日本には「鬼」がつく場所ってどれくらいあるのかなと思って調べて見ると、同じように調べた人がいました。結構あるんですね。
- 鬼ヶ城(三重県熊野市木本町)
- 若桜鬼ヶ城(鳥取県八頭郡若桜町若桜)
- 鬼ノ城(岡山県総社市奥坂):温羅の住処。
- 鬼ヶ島(香川県高松市女木島):桃太郎伝説の地。
- 鬼の雪隠(せっちん)(奈良県高市郡明日香村平田)
- 鬼のまな板(奈良県高市郡明日香村野口)
- 鬼の洗濯板(宮崎県宮崎市折生迫 青島海岸)
- 元興寺(奈良県奈良市中院町):元興寺(がごぜ)という鬼が住む。
- 奈良県生駒市鬼取町:役行者が前鬼、後鬼をとらえた所。
- 奈良県吉野郡下北山村前鬼:役行者の僕、前鬼、後鬼が住む。
- 羅城門(京都市南区千本九条):茨木童子と渡辺綱の対決の地。
- 一条戻り橋(京都市上京区一条堀川):安倍晴明が式鬼(式神)を隠した。
- 宇治橋(京都府宇治市宇治):貴船神社で丑の刻参りをした鬼女が住む。
- 大江山(京都府 与謝野町・福知山市・宮津市):酒顛童子の住処。
- 大阪府茨木市:茨木童子の出身地。
- 長野県長野市戸隠山:鬼女紅葉の住処。
- 伊吹山(滋賀県米原市):伊吹童子の住処。
- 鈴鹿山(三重県、岐阜県、滋賀県):鈴鹿御前の住処。
- 平安京二条通(京都市):百鬼夜行が夜な夜な出没したと言う。
- 法明寺(東京都豊島区南池袋):鬼子母神堂が有る。
- 六道珍皇寺(京都市東山区大和大路通四条下ル):焔魔堂があり、地獄へ行き来出来る井戸がある。
- 姫路城(姫路市本町68番地 ):天守閣に長壁姫が住むという。
- 鬼塚古墳(大分県国東市大字中)
- 佐賀県唐津市養母田鬼塚
- 愛媛県北宇和郡鬼北町
- 三重県南伊勢:牛鬼が出ると言う。
- 和歌山県西牟婁郡牛鬼淵
- 岡山県牛窓町:牛鬼が出ると言う。
- 山口県光市牛島:牛鬼が出ると言う。
- 岡山県苫田郡越畑:牛鬼が出ると言う。
- 島根県石見:牛鬼が出ると言う。
- 高知県香美市:牛鬼が出ると言う。
- 愛媛県宇和島地方:牛鬼が出ると言う。
- 三重県白山町:藤原千方の四鬼(金鬼、水鬼、風鬼、隠形鬼)の住処。
- 福島県二本松市安達ヶ原:安達ヶ原(黒塚)の鬼婆の住処。
- 埼玉県大宮市:黒塚の鬼婆の住処。
- 秋田県平鹿郡、茨城県稲敷郡、群馬県邑楽郡、静岡県田方郡:天邪鬼が住むという。
鬼の洗濯板に対して、鬼のまな板なんてのもあるのか…。鬼シリーズであちこち訪問してみると面白いかもしれないですねぇ。
日本に住んでいながら日本のことを全然知らないですよね。
海外旅行もいいけれど、国内旅行をしながら日本のことをもっと知りたいなぁと思うのでした。
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