インスタ映えする写真を撮る方法。iPhone XとiPhone8 Plusのポートレートモードを活用する。

インスタグラムサンプル4

インスタ映えする写真を撮るなら、iPhone XとiPhone8 Plusのポートレートモードを使ってみるのも面白い。

ポートレートモードとは、簡単に言えば、背景がボケた写真を撮れる機能です。

もともとは人物撮影や自撮りなどをするときに、被写界深度(ピントの合う範囲)をコントロールして人物を背景から浮き上がらせる効果を狙った機能なのですが、もちろん人物以外にも使えます。

ポートレードモードとはボケをつくる機能

ポートレードモードとは、ざっくり言えばボケをつくる機能のことです。

背景ボケをつくるためには、被写体(撮りたいもの)以外にピントのあう範囲をできる限り狭くして撮ればいいんだけれど、スマホでピントの合う範囲をコントロールして撮るのは案外難しいんですよね。

主題を決めて撮影意図をもって撮らないと画面全体にピントがあったような説明的な写真になってしまいます。

iPhoneのポートレートモードでは、2つのレンズで撮影したデータから被写体と背景ピントの差を計算して、被写体が背景から浮かび上がるようなボケの効果を作り出してくれます。

作り出す、つまり、擬似的にってところがミソなんだけど、これがめちゃくちゃ楽しい!

「この辺にピントを合わせて、周辺をぼかしたい」みたいなことが写真の知識がなくても簡単にできるし、一眼レフを使ってもこのボケは作れないだろう…みたいな写真が撮れるんです。

ちなみにポートレートモードが使えるのは、デュアルカメラを搭載したiPhone X、iPhone8 Plus、iPhone7 Plusの3機種です。

ボケ写真で遊ぶならこんな風に

背景がボケた写真を撮りたいなら、手前に被写体を大きく写し、背景との距離を大きければボケやすくなります。

 

博多はひどい雨。#snapshot #photo #iphonex #japan #hakata #博多 #スナップ

Takashi Hashimotoさん(@hachiyon)がシェアした投稿 -

手前の人物と背景との差があれば、あとはアプリを使って擬似的にボケを作り出すことができます。

オーソドックスな作例ですが、もちろん肉眼ではこんな風にボケては見えません。写真ならではの世界ですね。

ボケをつくりやすいのは被写体と背景に距離がある時ですが、この写真の場合はちょっとタイプが違います。

川に反射した街灯が印象的だったので、手前の反射をぼかしたら印象的かなと思い、屋形船は背景の一部と捉えて手前をぼかしました。

 

屋形船。それにしても蒸す。#photography #japan #snapshot #博多 #photo

Takashi Hashimotoさん(@hachiyon)がシェアした投稿 -

これも肉眼ではこんな風には見えないのですが、被写界深度は「手前に浅く奥に深い」ので、そんなに違和感もないかなぁと思います。

手前の反射をちょっとぼかしすぎたかなとも思いますが、あとでピントがあう範囲を調整できるので、やり直すことができます。

僕は、Apple純正の写真アプリのポートレードモードの他に、Focosというアプリを使って撮ることが多いですね。

純正アプリのポートレートモードで撮影をしておけば、Focosで開いて被写界深度を調整することができます。

最初に撮った状態はこれです。

インスタグラムサンプル1

主題をはっきりさせるためには構図にもう少し工夫が必要だけれど、これだけでも川の反射は十分キレイですね。

SNSに投稿しないのであれば、トリミングをして色調を整えて終わりです。

反射は多少ボケてはいるものの、写真全体にピントがあった感じでメリハリがないといえばメリハリがない。

SNSに投稿するのであれば、もう少しインパクトが欲しいので、アプリを使って加工をします。

インスタグラムサンプル2

被写界深度を補正するアプリで手前にボケを作ります。ピントの合う範囲を狭くするということですね。

SNSに投稿するなら、ちょっとやりすぎかなというくらいがちょうどいいかなと思います。

ここまで加工したら一旦保存をしてインスタへ。

インスタグラムサンプル3

インスタでトリミングをして構成要素を整理。反射が映えるように補色系の色調を選んでシェア。

被写界深度をコントロールする専用のアプリを使えば、撮影後にどこにピントを合わせるかを調整できます。

ボケの量をコントロールするとは、ピントの合う範囲をコントロールするということ。

撮った写真のどこにピントを持ってくるかを後から調整できるってすごいことですよ…。

テーマを決めて頭の中でイメージしながら撮ると面白いカットが撮れるよ

被写界深度をコントロールして遊ぶといえば、チルトレンズ機能を使ったミニチュア写真を思い出す人も多いかと思います。

ミニチュア写真も撮影意図がはっきりしていれば面白い写真に仕上がるけれど、機能を使っただけでは面白い写真にはならないですよね。

ポートレートモードや被写界深度をコントロールするアプリも、「こういう写真を撮りたい」というのが頭に描きながら撮るとうまくいきます。

「ぼかす」ということは何かを浮かび上がられせるということですからね。テーマを決めて撮ると良いのではないかなぁと思います。

ポートレートモードを使うといつもとはまた違った楽しみを味わうことができます。iPhone XやiPhone8 Plusを持っているなら、ぜひに!

 

iPhoneでの撮影関連はこちらの記事もどうぞ。

[st-card id=8141 label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="on"]

この記事を書いた人

BridgeBookBridgeBookJP
デジタルガジェットやカメラ、写真、文房具などが大好きなWEBプロデューサー。浦和レッズサポでもあります。