本田直之さんの「オリジナリティ」を読んで目が覚めた。もう一度チャレンジだ。

本田直之著「オリジナリティ」

ビジネスをしていてもブログを書いていても「オリジナリティ」ってなんだろうって考えることはないでしょうか。

情報がこれだけ溢れかえっていていると、何をやっても誰かの手垢がついているような気もするし、差別化とはなんだ、独自化とはなんだと考えてしまうこともあります。

僕自身、独立して4年半が経ち、会社としては年があければ5期目に突入します。ここまで楽しくやってきた気もするし、でも遠回りをしてきた気もするし…今もなお試行錯誤している真っ最中です。

そんなこんなで、どこまでいっても悩みはつきない日々なのですが、そんな時に手にとった本田直之さんの「オリジナリティ 全員に好かれることを目指す時代は終わった」は、迷える子羊(?)に勇気を与えてくれる、そんな一冊でした。

わかっちゃいるけど…もやもやしている、そんな人に読んで欲しい。

この本は、鮨、日本酒、和食、フレンチ、農園の5つのジャンルの 15人の食のプロフェッショナルへのインタビューをもとにして書かれた本です。

やるべきことも、あり方もわかってはいるのに、なんかもやもやしているのであれば、これを読めば思考が整理されてスッキリしますよ。きっと。

僕自身、食とIT、世界は違えど、本質的な悩みは似ていたり、それをどう打破していったのかはとても参考になりました。

この本に登場する食のプロたちは、アーティストでありクリエーターでもあり、そしてマーケッターでもあります。めちゃめちゃかっこいい。

本を読み終えて、ここ最近の自分の舵取りのダサさに嫌気がさしているところです。

自分なりにあれこれ考えてはいても、それが正しい方向に向かっているかどうかって、実はわからなかったりしますよね。だからやってみるしかない。

とはいえ、とりあえず「やってみる」ことはできても、答えがないものに対して「やり続ける」のはやっぱり勇気と根気がいります。

誰かが必ず成功する方法を教えてくれるわけでもないし、考えてばかりいてもしょうがないから進むしかないんですけどね、だんだんと「普通」になっていく自分も感じるんですよ。

こうしておけば大丈夫だろうみたいな。そして、そんな自分に対しての歯がゆさもあるわけです。

そんなことを考えている時に、この本を通じて、自分とは違う世界で活躍している人の考え方や価値観に触れることができてよかったなと思っています。

常識にとらわれず、つながりや共感に安住しない。信念を持ってとがる勇気を持つ。

この本で紹介されている方たちに共通しているのは、信念をもってとがっているということ。

最初からうまくいったわけでなくても、信念を持つこと、とがることが今につながっているんですよね。

誰がなんと言おうと、信念をもってやり続ける。

実は、これを読んでいて、以前の職場でとてもお世話になった社長のことを思い出しました。

僕はそばにいさせてもらっていたので、「やるぞ」とか「打破するぞ」みたいなことを常々耳にしていたんですけど、あの時の社長のスタンスがこれだったのか…という。

常識にとらわれて誰かと同じ道を歩いたり、つながりや共感みたいなところに安易に頼ることなく、可能なことは改善し、不可能なことは受け入れながら信じる道を突き進む。

ちくしょう。全部同じじゃないか。

どうして大切なことは何年も経ってからじゃないとわからないんだろう…そんなことを思いながら読んでいました。

本当にやりたいことをやるのだ。

法人化して5期目を迎えるって、まだまだヒヨッコとも言えないレベルですけど、本当にやりたいことをやってきたのかというと、正直どうなんだろうという気持ちもあるんですよね。

きっと、それが今一番のもやもやなんです。

今までは、自分と合う人をお客さんにしてきたけれど、さらにそこに自分がやりたいことを掛け算していかないといけないなぁと。

この本の冒頭にある、『圧倒的な差別化をつくる「オリジナリティ」51のキーワード』は、51のキーワードとか言うと自己啓発やノウハウやメソッド系の内容のように見えてしまうけど、自分に足りないものを教えてくれるし、思い出させてくれます。

独立、起業して食べていけるようになっても、自分が本当にやりたいことをやって、思うように生きられなかったらつまらないよね。

やるべきこともやれることもまだまだたくさんある。仲間にも恵まれている。

来年は改めてチャレンジの年だな。

そのためにも、今年の残り10日間、死ぬ気で準備をしないとダメだ。

と熱く終わってみる…。

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この記事を書いた人

橋本 敬BridgeBookJP
デジタルガジェットやカメラ、写真、文房具などが大好きなWEBプロデューサー。浦和レッズサポでもあります。