「小さくても勝てます」でマインドセットをアップデートする!

小さくても勝てます

最近読んだ「小さくても勝てます」という本は面白かった。

西新宿の「ザンギリ」という理容室を舞台したストーリーで小さな組織がとるべきマーケティング戦略を学ぶことができる本です。

マーケティングやビジネスの全体像を知る良書

この本では、マーケティングやビジネスについては細かくは学べませんが、マーケティングやビジネスのエッセンスについてギュッと圧縮されて盛り込まれているので、全体像を知りたい人や再確認をしたい人にはちょうどいいかなと思います。

ロジックツリーとかMECEなどのおなじみのマーケティングの専門用語もかなり出てくるので、知っていると読みやすいですね。

理容室を舞台にして入るけれど、経営やマーケティングの基本的な考え方は同じなのでいろいろと応用できると思うので、ビジネスやマーケティングの大まかな考え方について、もう一度整理したいという人に向いています。

あとは、すでにマーケティングやビジネスの知識はある程度持っているけれど、推進力が落ちてきたなぁと感じているにもぜひ読んで欲しいと思います。

実務に追われるうちにおざなりになってしまっていることを思い出させてくれます。時にはグサリと…。

「小さくても勝てます」を信じて実行できるかどうか

この本の冒頭で「ミリオンダラー・ベイビー」の話が出てきます。知っている人も多いと思うけれど、女のボクサーが伝説のトレーナーに弟子入りしてチャンピオンになるという映画です。

弟子入りの条件として、「オレの言ったことを必ずやること。どうしてやるのかは聞かないこと」というのがあるのですが、これは確かにその通りだなぁと、今さらながらに…。

アドバイスをもらってもやらない人は多いし、なぜそれをやるのかを考えて勝手な判断をしたりする人も多いですよね。

先人からの貴重なアドバイスをもらっても実行しなければ意味がありません。まずは言われた通りにやってみることです。これは自分の過去を振り返ると本当に残念な記憶が記憶が多い…。

どんなに知識を得ても行動しなければ、今を変えることはできません。だからまずは行動することが何よりも大事です。

一方で得た知識がすぐに役にたつかといえば、必ずしもそうではありません。

この本を読みながら感じたのは、かつて学んだことを実際にどう使えばいいのかのイメージがわいてくるということです。

新しい「学び」はどこかで結びつくという章があるのですが、まさにその通りです。

もちろん新しく知ることもあるけれど、それ以上に「ああ、こういうことだったのか!」みたいな感覚に襲われまくりながら読み進めることになりました。

神に見放されし者は、自らの運をその手でつかめ

あとがきにあった、この言葉。

朝、トイレに行ったら、この言葉を思い出せとあるのですが、この言葉がすべてだなと。

僕はまだまだラッキーな状況ですが、だからこそやらないといけないことがあります。

さらに「なるほどな」と思ったのは、楽器演奏の話。

ビジネスは「イメージ」「ビジョン」「想念」がすべて

主人公にアドバイスをする経営コンサルタントはこんなことを言いました。

楽器演奏は、脳みそに持っているイメージ、ビジョン、想念が全てだということ。ミュージシャンは、楽器を使ってそれを物理的に音を出しているだけ。いままで何を見て、何を考え、何を感じたか?そういった人間性が全て出る。人間性の勝負やと思うんやけど、どう思う?

経営も結局、経営者が抱くビジョンの通りにしか具現化しないということです。

いや、マジでやばい。

今やっていることも楽しくもあるけれど、どこかで違和感もあり、ちょっとしんどいなぁと思うこともあるんですよね。

ちょうど自分もこれからのことを考えていて、本当に自分がやりたいことをやろうと方向転換をしているさなかです。そのためのメッセージづくりに取り組んでいたところだったのですが、この言葉を知って答えを得ました。

「小さくても勝てます」というのはマーケティングの話ではなかった

結局、「小さくても勝てます」というのは、マーケティングの話ではなく、マインドセットの話なんだなというのが僕の結論です。

非合理に決めた志を、合理的に追いかけた者だけが、志を達成する

というのはまさにマインドセットとマーケティングの話だなぁと。

ホンマに成功したいヤツは、どうしたら儲かるかを死ぬ気で考えて、やり方を見つけて、そのやり方を徹底して、最後には成功する

いや、なんかもう、本の紹介をしているのか、自分の決意を再確認しているのかよくわからなくなりつつあるのですが(笑)、この記事を読んで、気になっちゃった人は、ぜひ読んでみて欲しいです。

方法を学ぶことももちろん大事なんだけれど、それ以上に自分の中で覚悟を決めてドライブしていくことこそが大事なんだということを改めて教えてもらいました。

 

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この記事を書いた人

橋本 敬BridgeBookJP
デジタルガジェットやカメラ、写真、文房具などが大好きなWEBプロデューサー。浦和レッズサポでもあります。