ペースは落とさずに立ち止まって完全な戦略を考える

ペースは落とさずに立ち止まって完全な戦略を考える

次の展開をよりはやく正確なものにするために、今やっていることを見直し、新たな戦略について立ち止まって考えることも必要なタイミングがあります。

僕自身、根っこの部分をあらためて見直そうと考えている最中なので、これまでとってきた方法をまとめてみようと思います。

そのためにやっていることは軌道修正というよりも、足場の再構築という感覚に近いかもしれません。

足場を再構築するなら行動のペースは落とさない。むしろ上げる。

僕にとって、足場を再構築するとは、戦略を再構築するということです。どんな結論になるにせよ、考え抜いて決めなければなりません。

ただし、再構築をするためにペースを落とすというのは得策ではありません。考えたこと、やっていることが正しいかどうかの検証に時間がかかってしまうからです。

また、見直しや作り直しに時間をかけてしまったら、その間の学びやチャンスを逃すことにもなってしまいます。

なので、今はまさに、深く考え、かつ早く答えを出して、実行に移していかなければならいタイミングにあります。日々のタスクをこなしながら深く早くというのは、なかなか難しかったりもするのですが、こればかりは避けては通れません。

戦略を再構築しようとすると時間や稼働の制約といった課題もでてきます。

こうした課題の唯一の解決方法は、期間とゴールを設定したうえで、一瞬だけ立ち止まって足場を組み直し、あとは稼働をあげて期間内の行動量を担保することだと考えています。

決められた時間の中でゴールに到達しようと考えるなら、行動についてはペースを落とすのではなく、立ち止まった分、むしろ上げていく必要があるということになります。

一瞬だけ立ち止まる。考える時間を確保する。

一瞬だけ立ち止まるというのは、そのことだけを考える時間を確保するということです。

日々なんとなく考えるのではなく、ある一点で集中的に考えて結論を出す、そのための時間をとらないといつまでたっても前に進みません。

やろうと思っていることはあるけれど、なかなか進まないことというのは多々あります。

僕自身も自分の会社のこと、新しいサービスのことなどで、なかなか進まないものをいくつか抱えていますが、今、まさにそれらを進めている、もしくは進めようとしている最中です。

とはいえ、使える時間は限られています。

工夫をすれば捻出できる時間もあるとは思うけれど、絞り出すよりも手放すことの方が簡単に時間を作れるんじゃないかと考え、いくつかの仕事は契約終了のお願いをしました。

また、本当に自分がやりたいと思う仕事でないものについては、受けないようにしています。

売り上げと時間のトレードオフになるので、経営的には正直ちょっとドキドキもしていますが、でも、未来を作っていくための踏ん張りどころだと考えています。

そういう意味でも「時間をかけてゆっくり考える」なんて悠長なことを言ってもいられないわけです。

戦略は「かなり明確」ではなく「完全に明確」であること

今やっているのは、自社がどうあるべきか、今後どういう姿になりたいのか、どういうことをやっていきたいのかを、もう一度自分自身に問い直すこと。

そして、それらを形にしていくための戦略を再構築するという作業です。

戦略を再構築するうえで重要なことは、その戦略が完全に明確であることです。

完全かどうかを意識してみると、ほとんどのケースにおいて「かなり明確」にはなっていても「完全に明確」になっていないことが多いということに気がつきます。

この「かなり」と「完全に」の差は大きい。

「完全に」でない戦略には抜け漏れや具体的ではないものが含まれていることになるからです。

また、戦略というと「方向性」と捉えてしまいがちですが、戦略は「方向性」ではなく「方向」と「到達すべきゴール」が完全に明確になっていることが必要です。

あることを実現するための方向と到達すべきゴールがわかっていなければ、そのための手段が明確にならないからです。

到達すべきゴールと手段が明確になれば、あとは仮説と検証を繰り返しながら、小さな成功をコツコツと積み上げていけばよいだけです。

こうして文章にするとごくごく当たり前のことのように感じるのですが、なにげに怪しいぞと思うことは多々あったりもします。

怪しさを潰していくのはそんなに難しいことではないのですが、怪しさを見つけるというのは案外難しい作業だったりもします。人は自分自身が間違ったことをしていると思いながら行動をすることがないからです。

また、戦略を完全に明確にしようとした時に起こりうるのが、いつの間にか戦術を戦略と取り違えてしまうことです。

明確にしよう、具体的にしようと考えているうちに手段が目的になってしまうなんてことはよくあります。

こうしたことを防ぐためには、頭の中で考えるのではなく、必ず言語化しておくことが必要です。曖昧さを残さずに言葉にすることができれば、大きくブレることも、手段が目的になってしまうこともなくなります。

とにもかくにも言語化することが大切です。

普段は不完全でも良いから、とにかく前に進むことを念頭に行動をしていますが、ここまで書いてきたように、一瞬だけ立ち止まって考えることが必要だと考えています。

でも、ペースは落とさない。

この後も考え方は変わるかもしれませんが、現時点ではこの記事に書いているような方法をとっています。

 

量と質についても最近の考えを書いてみました。よかったらこちらもどうぞ。

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この記事を書いた人

橋本 敬BridgeBookJP
デジタルガジェットやカメラ、写真、文房具などが大好きなWEBプロデューサー。浦和レッズサポでもあります。